13回目の SoundAtrack of My Life は、
「historical & other stories」です。
歴史上の人物、出来事や、
神話や伝承物語、小説などに関連する人物、出来事、などなどが、
タイトルとなっている曲でプレイリストを作ってみました。
コレもある、アレもあると、頭に思い出す曲はあるのですが、
肝心の曲のタイトルやアーティストの名前が思い出せない、という窮地(?)に陥りましたが、
年齢以上(50代前半)に弱くなってしまった ちゅうの足りない頭と闘いながら、
なんとか、プレイリストの完成に漕ぎつけることができました。
一部、どうしても思い出せない曲もあったのですが、結果的になかなかの出来映えと自画自賛しております。
ジャンルはプログレ、HM、とロック系がほとんどですが、マニアックな選曲は避けました。
それでは、SoundAtrack of My Life の13回目、
「historical & other stories」をお楽しみください。
曲はamazon prime musicのプレイリストでまとめているので、コチラから👇
historical & other stories1. Jerusalem / Emerson, Lake & Palmer
一曲目は、70年代プログレの代表格エマーソン、レイク&パーマの「聖地エルサレム」です。
映画エイリアンで有名なスイスの画家、H.R.ギーガーによるアルバムジャケットで有名な「恐怖の頭脳改革」のオープニング曲であります。
18世紀のイギリスの詩人、ウィリアム·ブレイクの有名な詩に、曲をつけたのが、
今回の聖地エルサレムという曲になります。
ラグビーのイングランド代表の国歌として使われるほどの有名な曲なのです。
それにしても、
キリスト、ユダヤ、イスラ厶という宗教の聖地として、
今も昔も、そして現在も、戦争の舞台となってしまうエルサレム。
なんとか解決する方法はないものでしょうか…
2. The Sails of Charon / Scorpions
3. Icarus / Lonely Robot
カロンの渡し守という邦題のスコーピオンズの名曲。(1977年)
ギリシャ神話に登場するカローンという渡し守のことで、
三途の川の渡し賃みたいな話ですね。
ギター好きには超有名なハードロックナンバー
3曲目のイカロス(2019年)は、
プログレバンド、ロンリー·ロボットのキャッチーなロックナンバー。
コチラもギリシャ神話に登場するイカロス。
自分の身体に鳥の羽をロウで止めて空を飛ぶ話。
4. Kashmir / Led Zepplin
ヨコノリのリフの繰り返しがクセになるレッド·ツェッペリンのカシミール。(1975年)
有名な曲なので聴いたことがある方多いと思います。
ジミー·ペイジというギターリストの、とてつもない作曲編曲能力を感じさせる一曲ですね。
カシミールは、インド北部の方にある山岳地帯で、(ひし形インドのてっぺん辺り)
インド、パキスタン間の領有権を巡る紛争地帯であります。
最近では、中国も交えた3カ国が領有を主張しています。
実は、このカシミール、戦争の歌ではなくて、
カシミールを車で旅をする、そんな内容の歌詞になっています。
5. Alexander the Great / Iron Maiden
ヘヴィメタルの代表的なバンドであるアイアン·メイデン。
アレクサンダー·ザ·グレート(1986年)を収録している Somewhere in Time というアルバムが大好きすぎた ハイスクールちゅう でしたが、
当時はとても評判が悪いアルバムでした😟
アイアン·メイデンの中で一番好きなアルバムなのですが、最近は世間の評価もちゅうに追いつき、
やっと名アルバムの評価を得るようになりましたね。
評価というものは、年を経て様変わりするものと、このアルバムが教えてくれましたね。(年寄りくさいけど)
プログレ要素満載のこの曲は、
世界最大(?)の版図をもつに至ったアレクサンダー大王(マケドニア)のことをうたっています。
歌詞の内容にあった様々な展開を見せる曲です。
6. Manhattan Project / Rush
ニューヨーク中央にあるマンハッタン島のプロジェクトとは何でしょうか?
戦時中、日本に落とされた原爆ですが、
ナチスドイツの開発に焦りを持った枢軸国が(米英加)、原爆製造のために科学者研究者を集めた経緯がありました。
それがマンハッタン計画。
カナダのロックバンド、ラッシュによるマンハッタン·プロジェクト。(1985年)
社会問題や戦争から哲学的な歌まで作る、なかなかにインテリなバンドです。
そして、ラブソングと呼ばれるものが本当に少ないバンドです。
普通どんなバンドでもラブソングが多いものなんですがね。
7. 象牙海岸 / 竹内まりや
8. Jezebel / Sade
続いて女性ボーカルの曲をお二人方。
最初に日本を代表するポップなシンガーソングライター竹内まりやの象牙海岸。(1980年)
象牙海岸はアフリカの西側、コートジボワールにある海岸で、
所謂、大航海時代から象牙の売買が盛んな場所です。
ちゅうが学生の頃は、コートジボワールという表記がなく、
象牙海岸共和国と地図に書いてあったようです。(地理はあんまり記憶が…)
竹内まりやのこの曲は、実際の象牙海岸をうたったものではなく、
恋人(昔の)とよく落ちあっていた人気のない綺麗な海岸を、
二人で象牙海岸と名づけた、というなかなかセンチメンタルな曲になっています。
いい歌ですね~
シャーデーのジェゼベル(1985年)は、旧約聖書にのる古代イスラエルの王妃。
国王である夫を軽んじ、自分勝手な恐妻がジェゼベルの本当の姿。
それにしても、ロンドンのジャージなソウル系のおしゃれバンド、シャーデーはカッコいいです。
9. 1648 / Sabaton
1648年といえば、カトリックとプロテスタントの(ドイツの)三十年戦争の講和条約が結ばれた年です。
欧州の名家、ハプスブルク家の力が弱まり、主権国家の体制が強くなるキッカケでありました。
サバトンは、スウェーデンのパワーメタルバンドで、戦争を扱った題材を曲にすることで有名です。
1648 (2012年)は前述の三十年戦争についてうたった曲だと思われます。
10. Guinevere / Rick Wakeman
プログレ4大バンドの一つ、YESの鍵盤奏者だったリック·ウェイクマン。
イエス脱退後の彼のソロアルバム アーサー王と円卓の騎士たち から選曲した 王妃グィネヴィア(1975年)が今回の選曲の邦題になります。
日本では、アニメやゲームの世界観でアーサー王、円卓の騎士、聖剣エクスカリバーが有名どころですが、
実際、実在した歴史なのか、人物なのか知られていませんね。
今回の選曲の王妃グィネヴィアは、アーサー王の妻であり、
アーサー王を守る円卓の騎士のリーダーであるモルドレッドと不倫をしてしまう女性ということになります。
11. Marie Antoinette / Curved Air
政略結婚でフランス王太子(後のルイ16世)に嫁ぎ、彼の即位でフランス王妃となるマリー·アントワネット。
元から神聖ローマ皇帝を父にもつ高貴な血筋の彼女は、宮廷生活で評判を落とします。
1789年にフランス革命が始まり国王一家は軟禁されます。
マリー·アントワネットは、外部勢力と秘密裏に接触しますが、逃亡に失敗、
裁判を経て1793年に処刑されます。
今回のマリー·アントワネット(1972年)をうたうのは、英国のプログレバンド、カーブド·エアー。
女性ボーカル、ソーニャ·クリスティーナの憂いのある歌声が印象的です。(相当な美人さん)
展開が変化していくこの曲は、過激な革命の歌詞だったりします。
12. Zarathustra- L’ultimo Uomo / Museo Rosenbach
13. The Snow Goose / Camel
ニーチェの哲学書、ツァラトゥストラはかく語りきにインスパイアされたという、
イタリアのプログレバンド、ムゼオローゼンバッハというバンドのツァラトゥストラ。(1973年)
ツァラトゥストラは、ゾロアスター教の始祖。
一神教、善悪二元論が特徴なのかな、ゾロアスター教って。
音楽の方はなかなかにヘヴィなロックを聴かせてくれるムゼオ·ローゼンバッハですが、
このアルバムを1973年に出したきりで、消滅してしまった伝説的なバンドです。(現在は活動しているようです)
次の書籍は、ポール·ギャリコのスノー·グース(白雁)という短編小説。
心を閉ざした醜い男が、怪我をした白雁を連れてきた少女と交流していくお話。
心温まる優しい世界…
スノー·グース(1975年)は、イギリスのバンド、キャメル。
70年代から現在まで活動を続けるベテランのプログレッシブ·ロックバンド。
14. Elohim Meth / Katatonia
15. Adam & Eve / The Flower Kings
スウェーデンのヘヴィメタルバンド、カタトニアの1stアルバムからのインストナンバー、エロヒム·メス。(1993年)
この頃のカタトニアは、デス·ドゥームの先駆者として羽ばたく前のことでしたから、現在とは雰囲気が違いますね。
エロヒムという言葉は、ヘブライ語で神(複数形)を意味するので、
エロヒム·メスは、神々の神話といったところでしょうか。
旧約聖書にも使われるエロヒムという単語が複数形というのは、おかしいと思われましたが、
天地創造は神様たちが創りあげた、という趣旨の話を聞いたことがあったような気がします。
この辺は少し勉強してみますね。
続いて、スウェーデンの最重要プログレバンド、フラワー·キングスのアダム&イヴ。(2004年)
アダムとイヴは、聖書に書かれるはじまりの人間。
神に食べるなと言われていた善悪の知識の木の実(禁断の果実)を口にして、
無垢を失います。(イチジクの葉で局部を隠すようになる)
神はこのことで怒り、二人を楽園から追放します。
死という運命を負わされ、苦役をして生きていくことを二人は余儀なくされます。
16. Adam Raised a Cain / Bruce Springsteen
アメリカを代表するロック歌手、ブルース·スプリングスティーンのアダムとケイン。(1978年)
アダムとケインという邦題が与えらていますが、
曲名の意味は、アダムはケインを育てた、になります。
楽園を追われたアダムとイブの子供がケインになりますので、
父アダムと息子ケイン、という意味でこのような邦題になったのでしょう。
ところで、ケイン(カイン)には、アベルという弟がいました。
ケインは父にならい農業を営み、弟アベルは羊飼いになります。
実は、ケインは弟アベルを殺し人類最初の殺人者になるのですが、
このことでエデンの更に東の地域に追放されてしまいます。
この兄弟、父との関係を現代劇として映画にしたのが、
エデンの東という有名な作品です。
生涯3作品しか映画に出れなかった(早死のため)ジェームズ·ディーンの代表作になります。
因みに彼は、キャルという役で出演するのですが、
キャルはつまり、
父から愛されないケインの方に相当する役にあたります。
映画「エデンの東」も是非ご覧になってみて下さい。
17. The Old Man And The Sea / Anekdoten
ラストは、ノーベル文学賞受賞のアーネスト·ヘミングウェイの老人と海。
一人漁師の老人が、見たこともない大物カジキを3日かけてなんとか釣り上げるも、
サメに襲われ、またまた大激闘。
結局釣りあげたカジキを食い荒らされ、命からがら帰ってくるお話。
Nothing left but lots of wounds…
スウェーデンのプログレバンド、アネクドテンのオールド·マン·アンド·ザ·シー(1995年)は、
ヘミングウェイが描く老人の大激闘を忠実に音楽にしているように感じます。
静と動の攻守交代、闘いの激しさ、老人のプライドがこの一曲に集約される、
正に鳥肌ものの名曲です。
曲はamazon prime musicのプレイリストでまとめているので、コチラから👇
historical & other storiesお付き合いいただき誠にありがとうございました🙇
今回は、historical & other stories というタイトルでプレイリストを作成しましたが、
同じタイトルでもう一度やってみたい題材ですね。
ちゅうが歴史の小話が好きというのもあるのですが、
知らない曲を聴くこと、歌詞の意味を知ること、背景にあるエピソードを学ぶこと、
が、年を重ねることに楽しくなってきました。
皆様にも気にいっていただける曲があれば嬉しいですね。
ではでは🖐️
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