ある愛の詩 (原題 love story )という1970年の映画の名セリフ。
とても主張の強い和訳ですが、真理であり美しく残酷で重い言葉だと思います。
そしてフランシス·レイのテーマ曲もその感情を表現したような物悲しいメロディです。
聞けば別離を確信できましたから。
物語は、
裕福な家庭の息子オリバーとイタリア系移民の娘ジェニーの結婚を、オリバーの父が反対、
それを押しきりふたりは結婚するも、貧しい生活の中でジェニーが病死、という悲哀の物語です。
Love means not ever having to say you are sorry
このセリフはオリバーとジェニーの夫婦喧嘩から。
口論の結果、オリバーの謝罪 I’m sorry に対してのジェニーの発言になります。
愛する人に謝罪なんか必要ない、くらいの意味に思えます。
このセリフがどうして 愛とは決して後悔しないこと という訳になるのでしょうか。
実はこのセリフ、もう一度劇中で聞くことになります。
ジェニーではなくオリバーの口から、
ジェニーではなくオリバーの父に向けられて、
です。
病気でジェニーが亡くなった後、オリバーの父親のお悔やみ(謝罪?)の言葉 I’m sorry に対しての、オリバーのセリフです。
ジェニーはオリバーを残し先に旅立ってしまったのですね。
Love means not ever having to say you are sorry
父親の I’m sorry を遮ってオリバーが言った言葉は、
奇しくも夫婦喧嘩の時にジェニーから教えられた言葉通り。
父親の言葉がお悔やみだろうが謝罪だろうがオリバーにはどちらでも良い話でしょう。
以前、彼女から言われた言葉の意味の大きさを、
オウム返しで父親に返しながら、理解したのではないでしょうか。
父親に、そして自分にも 後悔するなよ と。
父親は若夫婦に対して、こうなるなら結婚を認めていればという後悔、
オリバーも彼女の死に対し様々な後悔を感じながら、このセリフを口にしたのかなと。
愛とは決して後悔しないことよ
と、親子の表情からジェニーがオリバー親子に諭しているように ちゅう は感じました。
この言葉を胸にこれからを生きていくであろうオリバーに涙ですね。
この話は ちゅう が学生時代に友人たちとの飲みの席で話題としたことがありました。
当時は映画を見てもいないのに、この訳はあり得ない派だった記憶があります。
今の時代になってもネット上で良く見られる話ですね。
愛とは決して後悔しないこと
は名訳であると、現在を生きる ちゅうは断言します。
話は変わりますが、ちゅう が社会人になったころ、
緒形直人主演のテレビドラマで、 愛とは決して後悔しないこと というのがありました。
直人さんは、名優、緒方拳の息子さんですね。
世間の評判が良くなかった記憶がありますが、ちゅう のお気に入りドラマでした。
妹役の大塚寧々の 「おにいちゃん 」のセリフに萌えました。
血が繋がった兄妹の禁断の恋愛が、
実は血が繋がっていなかったという話ですが、
もしよければこちらもご覧になってみてください。こちらもとても良い作品でしたよ。
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