2023年のスポーツ界は ちゅうにとって良い結果が多く大満足な一年間になりました。
阪神タイガースのリーグ優勝、日本一がその大半の理由であるのですが、他にも、
サッカー日本代表の躍進と代表選手の所属チームでの活躍(三笘、久保、etc…)
ちゅうの贔屓チーム、イタリアサッカーセリエAのユベントスの好調(CLの問題は別)
ラグビー日本代表の熱戦(リーグ突破出来なかったけれども)
応援していた競走馬、リバティアイランドの牝馬三冠達成と、現役最強馬イクイノックスとの最強馬決戦となったジャパンカップ(リバティアイランドは2着)は当に世紀の一戦でした。
本当にスポーツが楽しかった2023年👍
そしてもうひとつ、
WBC日本代表から続いた大谷選手の活躍は凄まじいものがありました。
彼の一挙一動に湧き上がった日本列島
そして今年の終わり、12月に入り来季の所属チームが決まり、一年の最初から最後まで彼のニュースで持ち切りの2023年だったとも言えそうですね。
今年の大谷劇場のスタートは、WBCでの世界一奪回を成し遂げることでしたが、
主力ピッチャーとして、主軸バッターとして、そしてチームのリーダーとして日本代表を率い、最初の関門をあっさりと突破してしまいました。
接戦もあったけれども、あっさり と言っても差し支えないほど日本代表は強かった印象です。
その後はエンゼルスの一員としてリーグを戦いますが、彼ひとりの力でどうにかなるものでもなく、
最後は右肘靭帯の損傷でシーズンを終えることになりましたが…(来季は打者のみのシーズンに)
が! 打者成績のうち、打率、本塁打、打点、安打、盗塁はチーム内1位の成績。
投手成績も、勝利数において10勝を挙げチーム1位の成績。
投打においてチームトップの成績を取りまくり、蓋を開けてみれば、
ア·リーグ 本塁打王(44本)
ア·リーグ MVP(2回目)
に輝く、圧倒的パフォーマンスの一年間に終わってしまった、正に大谷らしい結果に落ち着きました。
孤軍奮闘とはこのこと。
メディアやファンの予想通り、次なるステップアップの舞台は、今の12月に訪れることになり、
そして満を持して、彼の希望通り優勝を狙えるチーム、ロサンゼルス·ドジャース入団を発表したばかりでした。
名門ドジャースの入団に関しては以前から有力な移籍先と言われていました。
ワールドシリーズ優勝を狙えるチーム、温暖な気候、優秀な医療スタッフ(エンゼルス時代にもお世話になっている)、彼の二刀流を後押ししてくれる体制がある、etc…
望まれる球団というファクターよりは、彼の要望を汲んでくれる球団から選ぶ選択肢しかなく、
最初からどの球団でもいいとか、羽振りの良い球団は除外して、数球団しか入団の可能性はなかったのではないかと思います。
結局は、エンゼルス残留か常勝ドジャースか
大谷とドジャースの契約は、選手側ではなく会社側に有利な形態のもので、NPBでいう選手会のような組織からは、喜ばれる内容ではないのですが、
これは選手補強を積極的に行い競争力の強いチームを願う大谷の意向だけではなく、大谷の望む二刀流という特殊な立ち位置も関係しているのかなぁと思われます。(来年はバッターだけなので早くても再来年からの問題ですが)
5人の投手を中4日でローテーションしてきたシステムを、
大谷を二刀流の投手として使う場合、登板間隔を開けてあげなければなりません。
これは他の投手の登板間隔や登板回数にも関わってくる話で、そこをエンゼルス時代は二刀流仕様で(6人の投手を中5日でローテ)させてくれました。
二刀流については早くても再来年からの話でしょうから、一旦置いておきます。
正直なところ、積極的な選手補強のためにサラリーを引退後に多くもらうやり方には、一ファンとしてモヤモヤしています。
(チームは大谷に本来払うべきお金で別の選手を買えることになる)
この状況をドジャースファン以外のアメリカ、カナダの野球ファンはどう受け取めるのかとても不安になります。
日本のファンは、お金より野球を大切にする大谷、と称賛している方が多いようですが、(日本メディアも同様)
大谷を応援していない層から見れば、いい選手を金で買い漁るチームの金満化を助長する選手と取られてしまいそうなのが怖いです。
今回の契約は、難しい問題ですが、戦力の均衡化という流れに逆行する契約ということにならないのかなぁ。
昔、日本でもライバルチームの4番バッターをかき集め、スター軍団で挑んだチームがありました。
正直良い結果は出なかったのですが、このチームの登場が現在のFA制度のきっかけになったのは有名な話です。
これに近い感覚を持ってしまうのです。
更にもう一人の目玉、山本選手もドジャースなんてことになれば、シュミレーションゲーム感が物凄いですね。
欧州のサッカークラブでも、フランスの金満クラブ、パリ·サンジェルマンというクラブのエムバペ選手(仏)が選手人事に介入出来る契約を結んでいると噂がありましたが、
今回の契約内容を聞くと、エムバペの契約との類似性も見えて、とても不安になります。
今までだと敵チームからも好意的に受け取られがちな大谷でしたが、今後は過激なヘイトが増えそうに感じます。
杞憂だと良いのですが…
とにかく現地マスコミと上手く付き合って世論を味方につけて欲しいです。
また欧州サッカーの話になるのですが、イタリアのセリエAにリボルノというチームがありました。
2000年初頭だったと思うのですが、そのチームにクリスティアーノ·ルカレッリというフォワードがいて、
彼の活躍でクラブ史上発のセリエAに昇格、弱小チームながら彼が得点王を取ったことがありました。
生まれ故郷のチームということで、地元から愛され、彼はチームを愛し、高額な移籍金を提示されてもチームに残り、逆にチーム首脳にチーム補強を促し続けました。
彼がいる間は安定してセリエA残留を勝ち取っていたのですが、チーム補強の件で首脳陣と仲違い。
彼はチームを去ることになるのですが、予想通りチームは直ぐにセリエBに降格、
二度とセリエAに戻ることなく、現在は5部リーグを戦っているそうです。
ちゅうはいつも、大谷のいたエンゼルスを見ていて、クリスチアーノ·ルカレッリとリボルノのことを思い出していました。
リボルノもルカレッリも別れの後はあまり良い未来はなかったと記憶していますが、(ルカレッリは現在イタリア下部リーグで監督をしている)
エンゼルスと大谷翔平には、どちらにも良い未来があって欲しいですね。
大谷の在籍でエンゼルスの選手を好きになった方、これからもエンゼルスが気になる方は日本にも相当数いると思います。
そして、現地のエンゼルスファンの大きな落胆も考えれば
なんならエンゼルスの方が、大谷より先にワールドシリーズを制する、
そんなドラマチックな未来があってもいいんじゃないか、と考えてみるドリーマー ちゅう でした。
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