前回は 2023 BEST ALBUM の発表と、
ベストアルバム候補から選曲した BEST ALBUM というプレイリストを公開しましたが、
今回は予告通り、2023年のヘヴィメタルのベストアルバム候補から選曲した、
2023 METAL というプレイリストを公開します。
2023年のメタル系は前年と比較すると、あまりピンとこない1年でした。
そのせいか普段あまり手を出さないハードコア系をよく聴いた年になりました。
そんな中、昨年はミニアルバムしか出ていませんが、
評判の Better Lovers のような、メインストリームまで昇りつめても不思議ではないバンドも出てきて、
その界隈のクロスオーバーが進み、シーンが活性化しそうな気がしています。
それでは、その辺も加味した、
前回の続き、2003 METAL のプレイリストをお楽しみください。
2023 METAL のプレイリストはコチラ👇👇👇👇👇
2023 METAL1. Cryptopsy / Lascivious Undivine
アルバム『As Gomorrah Burns』より
カナダ出身のテクニカルデスメタル、クリプトプシー。
カナダは、ヴォイヴォドから始まるこの系統のバンドの宝庫。
(何ならカナダはジョニ·ミッチェル、ニール·ヤング、ブライアン·アダムス、ラッシュと、世界的なミュージシャンの宝庫でもあり)
今回の11年ぶりのアルバムは、メタル系の最大レベル、ニュークリア·ブラストからのリリースで期待をしていましたが…
None So Vile という初期作が好きな ちゅうでしたが
やっと並びたつような作品がリリースされました。
先週のブログで、
2023年のベストアルバムの1位にだけ(プログレのムーン·サファリ)順位を与えましたが、
最後まで争ったのが、この As Gomorrah Burns というアルバムだったのは、
間違いありません。
ちなみに、テクニシャン揃いのクリプトプシーの中でも、
ドラマーの フロ·モーニエ は世界的な名声を得ている爆速ドラマー。
パワフルな彼のプレイも聴きどころのひとつです。
2. Voidceremony / Threads of Unknowing
同タイトルアルバム より
前作に近い内容も格段に聴ける音になった印象。
ベースを全面に、ギターを控え目、流れるように進む展開は前回同様なのですが、そこに弱点があったように思います。
今回はそれが明らかにストロングポイントに変身。
力強さやキレのあるテクデスを求めるひとには物足りないなさがあるかもだけど、
ジャズ奏者がデスをやりました的なプログレデスは、曲の展開が高度で楽しいデス。
これからも追いかけていきたいと思うバンドです。
3. Anachronism / Contrasts
アルバム『Meanders』より
アナクロニズム は初めて聴いたバンドですが、聴いていただきたい推していきたいスイス産テクニカルデス。
闇さ、遅さ、女性vo(グロウルだけど)などの要素が目立つのは、
もしかしたら同郷の邪教神、セルティックフロストの影響 ?
4. Liturgy / Djennaration
アルバム『93696』より
以前はあまり得意なバンドではなかったですが、凄いアルバムです。
息が詰まるような緊張感…
ひとつひとつ意味があるかのように感じる様々な音が頭に入ってきて、
規則的に鳴る高音を拾っているうちに、気に障る音に変化。
その音が混ざりあって、とても恐ろしく感じる時があります。
暗黒の怖さではなく、天上の明るさの中に感じる気味悪さというか生々しい背徳感みたいな。
唯一無二のホワイト(光)メタル。(メタルと呼ばせて)
怖さを光の内に隠しています。
5. Lunar Chamber / Spirit Body and the Seeing Self
アルバム『Shambhallic Vibrations』より
プログレッシブ·メタル or デスということになるのでしょうか、
あまり情報がないバンドですが、聴く機会の多かったアルバムです。
東洋を感じるタイトルやジャケットを見ると、
歌詞の内容を見てみたくなります。
6. Spiritworld / Deathwestern
同タイトルアルバム より スピリット·ワールドのセカンドアルバム。
このアルバムジャケットが好きすぎて、とにかく聴きまくったスピリット·ワールドのデス·ウエスタン🤣🤣🤣
西部劇もB級ホラーも好物な ちゅうはこの映画を見たくてしょうがありません。(このアルバムのような映画は実在しません)
裸のゾンビ ? 女、空を飛ぶ羽付き赤鬼、オオカミに跨り槍をふるう先住民少年(もしかしたら少年も敵 ?)、そしてダンディーな主人公保安官…
このアルバムジャケット見てるだけで楽しくなってきます。
肝心の音楽の方ですが、ヒーロー物風の熱い仕上がりになっていて、
もし映画になるのなら、そのままサントラ盤にできる出来栄えです。
映画化希望します🖐️
7. Overkill / Scorched
同タイトルアルバム より
アメリカ東海岸のベテラン·スラッシュ·メタル·バンド。
年は取ったけれども、まだまだ現役オーバーキル。
スラッシュメタルの黎明期バンドは本当にいいバンドばかりで、なかなか世代交代できませんね。
スラッシュメタルやアイアン·メイデンみたいな正統派バンドの後継者って誰なんだろうって、たまに考えさせられます。
8. Dying Fetus / Enlighten Through Agony
アルバム『Make them beg for death』より
ハードコアよりのニューヨークのデスメタル、ダイイング·フィータス。
あまり聴く機会のなかったバンドでしたが、本作はなかなかの良盤。
リズムの変化を活かす曲展開がいい感じです。
彼らやカンニバル·コープスとか、聴くようになるとは思わなかったけれども。
9. Sanguisugabogg / Face Ripped Off
アルバム『Homicidal Ecstasy』より
ダイイング·フィータスの硬派さがない腐敗臭まみれのデスメタル。
パンクっぽいポップさが、くせになります。
名前が売れてきたのがわかるアルバムです。
10. Better Lovers / Sacrificial Participant
ミニアルバム より
ベター·ラバーズの評判を知り聴いてみました。
正直好みの音楽ではありませんが、この勢いは数年前にブレイクした マネスキンを彷彿させるところもありかな。
こういうブレイクするバンドって始まりはパンキッシュというイメージもあります。
Guns&Roses の It’s so Easy しかり、Nirvira の Smells like Teen Spirit しかり。
まぁ、ベター·ラバーズ は本質からパンクで、
ハードコアだとヒットは難しい気もするんですけどね。
11. Mournful Congregation / Heads Bowed
ミニアルバム より
オーストラリアのフューネラル·ドゥーム·バンド。
そろそろフルアルバムを期待しています。
スリープの Dopesmoker よりも長ーい1曲だけアルバムを出した、
べル·ウイッチ のニューアルバムも、相当良かったけれども、
プレイリストに80分超えの一曲は厳しいので、今回はパス。
Winter や 初期の Evoken が好みの ちゅうは、
モーンフル·コングレゲーションに期待をかけています。
2023 METAL のプレイリストはコチラ👇👇👇👇👇
2023 METALコロナ禍の影響で活動が難しくなった音楽業界でしたが、
やっとアルバムリリースや、ライブ活動が戻りつつあるかと感じています。
ただ、そこで狂った歯車が完全に戻ったとはいえず、
何年も活動の知らせがないバンドがあることに気づきました。
売れてないバンドでも、大好きなバンドはいっぱいあるので、
そんなバンドの突上げを楽しみに待つ ちゅう でした。
今週は、2003 METAL のプレイリストに、お付き合いいただきありがとうございました🙇
ではでは🖐️
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